素晴らしい本をご紹介します。
<呼吸>と<ピラティス>の観点から音楽家の為のセミナーを一緒に開催している大貫崇さんの新刊。
『呼吸力こそが人生最強の武器である』大和書房
一気に読ませていただきました。
どんなに大切なことも、
『伝え手の魅力』がそこになければ、
専門家だけが扱う最良の学識に終わってしまうでしょう。
この本を読み終えた後には、
大貫さんと一緒に仕事をした後にいつも感じる
“しなやかな爽快感”が残ります。
とにかく、気持ちが良いのです!
ヴィヴァルディやバッハの生き生きとした音楽のような、
軽やかで希望が満ちてくるような大貫さんの<呼吸のお話し>
なぜ呼吸が重要なのか?という切り口から始まって、
「ただの呼吸を取り戻すことの重要性」と
「ただの呼吸こそが、日常からパフォーマンスまでの”質の向上”をもたらす」
ことを、分かりやすく丁寧に読み手に伝えてくれます。
中でも「ニュートラリテイー」のお話しや、
「間」のお話しは個人的に共感するところが多く、
それは音楽の世界でも重要なことだと私は思っています。
ですから、大貫さんとお話ししている時は、
「アスレティックトレーナー」と「演奏家」と
分野はまるで違うのに、
共感できる共通項があまりにも多いので、
驚いてしまします。
「音楽で大切なこと」と「身体で大切なこと」は、
人間としてノーマルであることの美しさを追求していくことになる点で、
究極はやはり一致していくことが多いように
大貫さんと話していて感じます。
物事の核を捉えた大切な文章も、
必ずその語尾に読み手への思いやりが感じられる・・・
大貫さんの素敵なお人柄にも触れられるこの本は、
これからきっと多くの方々に愛される本となることと思いますしそれを祈りたいと思います。
ところでこの本の中に、
大貫さんとコラボレーションセミナーを行うきっかけとなった、
あるセミナーでの私の行動が取り上げられている箇所があり、赤面する思いでしたが、
そのことにも触れさせていただきます。(写真参照)
著者の気遣いある言葉とは裏腹に、
当の本人は「なんと言っても自分が身を持って感じなければ人には伝えられない」と、
いつもこんな気持ちで挑んでますから
(周りに迷惑かけていなければですが)
この時はとても良い経験でした。
身体で感じたことは記憶にしっかりと残るのです!
以降、大貫さんに教わったことは、私自身さらに深めながらも、
レッスンやセミナーを通じて、ピアノ講師、ピアニストや声楽家の皆さまにお伝えしています!
私のあの時の感動が、音楽家の方々が器を広げて下さる何かのきっかけとなれば幸いです。
実際に、本番前のコンディション作り、歌い手のブレスコントロールなどにも役に立ったという
嬉しい結果も沢山出ています。
現在の私の「音楽家のためのピラティス&ボディコンディショニング」は、
大貫さんの言う「呼吸力」を取り入れており、
そこから演奏運動をどのように行うか?という一人一人の課題に向き合うセッションを
行っています。
大貫崇さんと出会えたことを一音楽家として感謝しています。
素晴らしい本をありがとうございますました。
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【予告】
今年も大貫さんとコラボレーションセミナーを行います。
次回は、
5月11日(土) 10:00~13:00
場所は都内です。
演奏家が抱える様々な身体の問題、 その悩みにお答えします!
対策を練り、最良の方法を持ち帰っていただくという切り口です。
優しく誠実な二人の講師?によるワークショップになると思いますので是非ご期待下さい!!
詳細決まりましたら、こちらでもご紹介いたします。
■メソッドの専用FBページはこちら
YKMBメソッド
(Y.K.MUSIC AND BODY METHOD)