私自身、ピアニストとして演奏研究&演奏活動を続けていく中で、
必然的に「呼吸」や「身体」への関心は常にありました。
おかげでこれまで様々なメソッドに出会い、
その時出来得る限りの研究・実践をして自分なりのアプローチをしてきましたが、
「ピラティス」との出逢いは特別でした。
自分が変わっていく年月が続きました。
諦めていたテクニックが、不可能なのではなくやり方(体の使い方)が悪いのだと自ら気が付いた時の喜び、
音色の変化、
一つが解決するとそこから次々と先が見えてくる身体と演奏との関わりの面白さ、
明らかに違う発声と音色
(”歌うこと”は自分の中心に常にあるもので歌い手としても活動しています。)
そのうち「ピラティスから得られるこんな喜びを自分だけのものにしていて良いのか?」
という思いが湧き上がってきました。
この喜びは、皆んなで共有するべきもの!
共有していくことでそこからさらに発展していく分野にするべきではないの?
たとえば整体やドクターなど人任せにしていくのではなく、
自らが自らを知り、
自分を開発し、あるいは自分を修正していく
このことが非常に重要だと考えたからです。
私は決心してそれまで自分のためだけに学んできたピラティスのインストラクターの資格を取得しました。
演奏するからこそ分かることを、どうしても伝えて行きたいと思ったからです。
活動を始めて6年目になりましたが、
まだまだ、音楽家がこの分野の必要性を理解して、
自己の研鑽に取り入れるために
身に付けたい!学びたい!と思って下さる時代は遠いと感じています。
けれども、実際にプロを対象とした公開講座で、
身体についてあやふやな表現が行われていたり、
カラダのことさえ理解がなされていたらもっとスムーズに指導が行き渡るのに・・・
という残念な思いをこれまで数えきれないくらいして来ました。
また、世界的な演奏家を招いた公開レッスンでは、
やはりまず身体の意識が甘過ぎることを指摘される日本の音楽家が圧倒的に多いということも
何度も目の当たりにして来ました。
ジョセフ・ピラティスが、頭(心)、身体、呼吸、精神のために導き出したこのメソッドが、
音楽家にとって大変に有効なものであることを、
多くの方々に、
演奏の実践を通して、
お伝えして行きたいと思っています。
最後に、
私のピラティスはラスベガスのダンサーとして長年活躍したドリー・ケラペスが創始者です。
恵まれた美しすぎる「身体と精神」がいつも眩しい師匠ですが、
ダンサーでもバレリーナでもない私でも、
ピラティスは出来ます。
そして幸せになれます。
4月22日、5月20日、南青山で予定している
ー音楽家のためのピラティスー
ピアニストのための講座《初級編》全3回コース
ぜひいらして下さい!
皆様と喜びを共有出来るのを楽しみにしています!
Salon.K代表
小島裕子