【音楽家のためのピラティス】
私にとって、
『音楽家のためのピラティス』は、
エクササイズそのものというより、
一つの哲学のような気がしています。
・・・・・
身体を理解し、そこの部分の意識も含めた自分を創っていくこと。
心、身体、呼吸、そして精神、
それらを通してあなたの音は奏でられていく。
・・・・・・
『音楽家のためのピラティス』を通して、私はこのことをお伝えしていきたいと考えています。
私達が、
身体を使って演奏をすると決めたのならば、
身体のすべてを正しく使って行なう方法を学ぶことは、
必須の条件と言えます。
身体とよりよい関係を作り上げて、
自分の身体により感謝の念を抱くようになって、
その上に「演奏」という行為ができるようになれば、
それは本当に素晴らしい「歓び」になります。
自分の身体は一つしかありません。
大切にして欲しいと思います!
身体の状態をあまり気に留めずに演奏をしているのと、
身体と対話をして音を奏でていける術を身に付けているのとでは、
その「音」はもちろんのこと、
本人にとっても聴衆にとっても最も大切な「心の有り様」が大きく変わってきます。
『音楽家のためのピラティス』は、
私がこれまで10年間、研究してきた内容です。
もちろん現在も研究進行中です。
少し個人的なお話しになりますが、
呼吸や姿勢についてはもともとかなり大きな関心がありましたので、
自分なりに色々なメソッドを勉強していました。
ピラティスに出逢い、いざ身体の底のところから向き合ってみると、
それが「音」につながり、「音楽」につながり、「演奏の歓び」につながるという、
私にとっては衝撃的な経験を重ねることになりました。
これは、本当に嬉しい出会いでした。
今後も、私自身成長を続けるつもりです。
最後に、私の『音楽家のためのピラティス』を取り入れたレッスンの特徴をお話しします。
「最終的に、演奏に繋がって行くところを実感していただき、
自らが自分の可能性を拡げて行く入り口までまずはお連れすること」を、
最初の段階のレッスンでは目標としています。
そのため、単なるピラティスのレッスンとは大きく異なり、
演奏を取り入れたレッスンで、
「何に困惑しているのか?」
「何に気付いていないのか?」
「欲しい音と身体の正しい使いかた」
・・・etc
と、沢山あり過ぎて・・・とてもここでは言い尽くせません^^
つまり、演奏とフィードバックする思考に基づいて行なっています。
クライアントと二人して音楽に向き合うレッスンです。
レッスンを終えた音楽家からの
「今まで以上に『演奏の歓び』が生まれてきた!」という声は、
私にとって何よりも嬉しい贈り物です。
・・・・・・喜びを伴って演奏ができますように。
・・・・・・演奏人生がより幸せなものでありますように。
お読み下さり感謝します。
YUKO KOJIMA