<音楽家のためのピラティス>コース開催について

 

先ごろ出版された、今は亡き中村紘子さんの「ピアニストだって冒険する」という著書、

 

上品でリズミカルな文章に、

 

まるでステージの鮮やかな演奏を聴いているかのように惹きつけられた。

 

その中でこんな言葉が述べられている。

 

ーピアノを弾くという作業は一般に思われているよりはるかにアスレチックな要素が多い。ー

ー筋力トレーニングとスポーツマッサージのお陰ー

 

そしてその項目の締めくくりに、

 

誤解なきように申し添えるとして、キンニクのことばかり言ってしまいましたが、

実は脳ミソを使うこともキンニク以上に必要とすることなのですー

 

とキラリと添えてある。

 

大ピアニストの言葉・・・潔く、そしてまたさすが!と思わせる心に残る章でした。

 

 

さて、実はピラティスは、

まさにこのキンニクと脳ミソを連動させて身体を磨いていくメソッドなのです。

 

アスリートにピラティスが有効なように、

”音楽家のためにピラティスが良いこと”は、

全くどれだけお話しても

足りないくらい・・・です。

 

たとえば、私がいつもレッスンの冒頭でお話していることに

『ピラティスの六原則』についてのお話があります。

 

ピラティスの創始者であるジョセフ・ピラティスが言う

「身体Body」と「心Mind」と「精神Spirit」のコントロール

これは、そのまま

「演奏すること」と言えます。

 

そのためにピラティスで大切にしている土台の六原則が

 

1.Concentration

2.Centering

3.Control

4.Breath

5.Precision

6.Flow

 

つまり、

1.集中

2.中心

3.コントロール

4.呼吸

5.正確性

6.流れ

です。

 

これらは、皆様お分かりなように、

まさに『演奏』という行為のベースになくてなならないものと全く同じです。

その上に、個人の人格や、音楽性に基づいた様々なエレメントが上乗せされていく過程は

苦しくとも楽しいものです。

 

心と身体を通した演奏

息づく演奏

・・・

演奏の技術を磨くことと同時に身体にも丁寧に目を向けて、

心も身体も自分を生かした演奏ができるようになれることは、

やはり素晴らしいことなのです。

 

 

さて、この秋から、

<音楽家のためのピラティス>のコースを始めます。

グループレッスン制

●「音楽家のためのピラティス」のベーシックを学ぶためのコース

 

 

なお、個人の状況に合わせて演奏に繋げていくためには、

その姿勢やクセなども細かく見させていただけるパーソナルレッスンをお勧めしています。

(実際にパーソナルセッションを重ねている音楽家は、

目を見張るような確実な変化と上達が見られています。)

 

コースでの学びとパーソナルを併用して行かれる方法もあります。

ご相談に応じますので、お尋ね下さいませ。

 

秋からのコース講座をご案内させていただきました。

詳しくはまた追ってお知らせ致します。

 

どうぞ楽しみになさって下さい。

 

Y.K.MUSIC AND BODY METHOD代表

小島裕子

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