ホテルリマーニにて、ニューイヤーサンセットコンサート

～武満　徹Songs と　風景と愛の歌～

1月29日、日曜日の午後開催いたしました。

お越しくださったお客様に感謝申し上げます。

またホテルスタッフの皆様にも随分お世話になりました。

 

心のアンサンブルをして下さった共演者、ピアノ松本加代子さん、サックス＆ファゴット難波彰さんに、心からの感謝を申し上げます。

 

 

演奏をしている間、背景に港を出入りする瀬戸内の海の風景がみえる・・・という実に雰囲気のあるラウンジで、自然と一体に音を奏でられるというこの空間は最高のものでした。

 

 

今回、プログラムに取り上げたのが、まずⅠ部に、私が個人的に大好きな「武満　徹Songs」でした。

そしてⅡ部は、風景と愛を歌った歌を、ジャンルにとらわれず選曲してみました。

 

武満　徹のステージでは、作曲家の生前には叶わなかったコラボレーションを実現するために

日本ショット”池藤なな子さん”によって企画され実現したという、

あの素敵な歌曲本をイーゼルに立てて、

大竹伸朗さんの絵画とともに、歌を聴いていただけるようにしてみました。

 

このたびの演奏に向けて、あらためて武満徹の歌について色々勉強していくうちに、

「なぜ、ずっとこの歌曲の数々が自分の心を捉えて放さないのか・・・」ということが、

少しずつ紐解かれていくような気持ちがいたしました。

 

様々な彩りが、自由に、空を彷徨っているような、

シンプルでさりげないけれど、魅惑に満ちた世界。

それは、そこに、「間」というものが、存在しているから・・・

言葉の間、音の響きの間・・・

そのことが、私が惹かれていることだった・・・

そんな気持ちがしています。

 

そこに何かがありそうでならない・・・

ここからまた始まる予感がしています。

とても嬉しい予感です。

 

最後に、このたび、私の歌い手・ソプラノとしての名前を

”嶋　ゆうこ”という名前でさせていただきました。

ピアニストとしての活動と、歌い手としての活動

どちらも私にとって大切なものであるということ、

そして『歌』というものを愛しています。

 

この名前は、私の尊敬してやまない師匠が考えて下さった名前です。

響きの柔らかなところが気に入っています。

 

さて、これからどんなことになっていくのか（笑）

私も分かりませんが、

 

素敵な仲間と

愛すべき『歌』にまつわる

 

ここから先も、人生を綴っていけたら倖せです。

 

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

小島裕子