<演奏家のためのボディコンディショニング>
3月29日~3月30日、2日間に渡るセミナーが終了しました。
声楽家・ピアニストが集まり、パーソナルレッスン、グループレッスンを行ないました。
まずは、参加して下さった演奏家の方々に、心からの感謝を申し上げます。
パーソナルレッスンは、
・普段、現場ではなかなか対処する方法も分からなくて困っていた身体の不具合に実際にアプローチするレッスン
・より良い演奏のために、身体を柔軟にして効果的に使える身体を創っていくことの重要性をしっかりと実感していただけたレッスン
・声楽のための身体づくりが、健康のための身体づくりになることを実感したレッスン
などがその内容でした。
またグループレッスンでは、
解剖学や運動生理学などを含めて”演奏と身体”に関する座学を一時間ほど行ないました。
私の意見として、演奏家がこのような話に触れる機会はもっと増えるべきだと思っています。
また、音楽専門の教育機関において、この分野の勉強は必須科目にしても良いのではと、
常々強く感じているのです。
演奏家のためだけでなく、
子供への音楽指導にも大きく影響することを、自分自身の指導経験からも確信しています。
さて、セミナーのお話に戻りますが、
ピアニスト、声楽家、それぞれコンディショニング前後で実際に演奏をしていただきました。
ほんの少しのコンディショニングで、演奏中の感覚はまるで変わりました。
そして、演奏している本人の感覚の変化だけではなく、
その音はふくよかに、まろやかに、
呼吸は自然と深くできている…
コンディショニング前の声からすると”力み”がないので、
響きのための喉から上の気配りをそれほどまでに意識しなくても、
実は、最初より格段に”良い響き”であることは明らかでした。
ピアニストは、演奏運動が楽に行なえていることに、まず驚きます。
というより、普段実は見えないストレスを身体が感じていたことに気付きます。
「想像していた以上に音楽活動に直結するように感じられた。」
「このような取り組みは音楽界ではまだマイナーなので、今後を期待したい。」
「呼吸とコアの筋肉の使い方を公開レッスンの形でやってほしい」
アンケートには、このようなお声も書かれていました。
今後の展開をする上で、このような生の声は大変有り難いと思います。
伝えたい事は一つでも、その形態には様々な可能性が考えられますので、
一つ一つを大事に、形にしていきたいと思っています。
またホームページでもご案内させていただきます。
■”身体の要を目覚めさせ、要を使える身体で演奏する方法”⇔”テクニック””音色”
↓↓↓
■表現したい自由な演奏
この⇔のところが、いわゆる”練習”になるのですが、
ここを甘んじていたり、通り過ぎていたりすると、
身体の不具合を感じたままになったり、故障が生じたり、
過ぎると病気になってしまうことも考えられます。
目的をしっかりお伝えすることも大事なことだと思います。
これからも、わたくし自身の研究を続けながら、
巡り逢える演奏家の方々のお役に立てるように頑張っていきたいと思っています。
お読み下さりありがとうございました。
Salon.K
小島裕子
□セミナーの記録です。
(上)グループレッスン開始前の一コマ/(下)パーソナルレッスンはこちらで
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