心と身体が音楽と一体となって演奏できるためには・・・
私の行なっている「Salon.K MUSIC BODY METHOD」は、
理学療法・医学的解剖学に基づく 音楽家のための身体法及び音楽表現法です。
「心」「身体」「音楽」
この3つを一つに結んで演奏できること、いうまでもなくこれが最も望ましい演奏の状態です。
無意識のうちにこの連携が上手く為された時に、音楽はその演奏者を通して、まさに生きた音、生きたエネ
ルギーとして空間に飛び立ち、そこから様々な波を起こすのです。
波は、聴いている人の心の内に起こる波であり、一人一人の存在を通してそれは計り知れない広がりを見
せます。音楽の可能性はまさしく無限大であるということですね。
さて、「心」と「身体」と「音楽」がうまく結びつき、自分の心のままに音楽表現ができるためには、
どうすればよいのでしょうか?
そのために、まずは、「心」と「身体」と「音楽」をよく知らなければならないのではないでしょうか。
まずは、知ること。土台があってこそ、構築ができていきます。
「音楽」を良く知るための勉強は、長い人生を全てそれにかけたとしても足りないくらいですが、
私達は多くの先人からの遺産と、継承されてきた尊厳ある教えのもとで勉強することが出来ます。
次に、「心」については、個人特有のもの。音楽をすることは、まさしく己と向き合うこと以外の何物でもありま
せんから、演奏することは自分の心を知ることと言っても過言ではないでしょう。
では、「身体」についてはどうでしょうか?
ある声楽の研究会で「歌をうたう時、身体はリラックスしていればいい。」という言葉をきいたことがあります。
この言葉には、危機感を覚えました。
人生の悲しみ、生きることを己に問う、狂おしいほどの愛、張り裂けんばかりの愛の喜び・・・・
これらを美しい音にのせて表現していくのが声楽です。
私には、リラックスという言葉が適切とはどうしても思えませんでした。
要は、身体を知り、身体を正しく導き、身体を上手く使っていくことをしなくては、
自分の身体を楽器にして、息を音にのせて、感情を音色にしていくというこの大変な演奏行為には結びつい
ていかないのではないでしょうか?
「身体」を知り、「身体」に心の目を向けて、演奏に結び付けていくことは、
自由に解き放たれた演奏ができるためには、極めて有効な土台作りだと考えています。
Salon.K MUSIC BODY METHODのレッスンは、その提案と個人個人に適切な道筋をアドヴァイスしてい
くレッスンです。
最終的に目指したいのは、
「音楽を演奏する時に、一度目覚めさせられた感覚が無意識に作用して、全部
の注意を音楽の精神的内容にのみに向けられること」
「心」と「身体」と「音楽」を知っていく行程は、細やかさを伴うもので、
特に身体については知らなくても済むこと・・・と考える人も多いかも知れません。
ですが、私がこのBODY METHODのレッスンで出会った方々は、
回を重ねるごとに、新たな発見と爽快感で生き生きとしてこられています。
”知ることは喜び”です。
そして奏でる音楽にその結果が表れてきます。
少しでも多くの方が、ご自分の演奏ライフに、このメソッドを取り入れて下さればと願っています。
レッスン、セミナー、講座のご依頼も受け付けています。
お問い合わせはSalon.Kまで。
Salon.K代表
小島裕子